メシとウンドウ

第6回「現代の我々は何を食べるべきか 〜体脂肪が増える仕組み1〜」

当サイトは、不確かな現在の我々の生活に少しでも役立つ情報を発信する事をテーマにしております。

このコラムはその中でも「メシとウンドウ」に関して、最新知見を交えながら情報発信してまいります。

今回からもしかしたら皆さんが興味あるかもしれない「体脂肪が増える仕組み」についてご紹介いたします。

体脂肪が増える仕組み1

摂取した栄養で、筋肉や内臓に入りきらなかった糖質や脂質は「すべて」脂肪細胞の中に入り、大体が中性脂肪として貯蓄される。

人間が摂取したほぼ全ての栄養素は胃の下にある十二指腸、その下にある小腸からから吸収されます。特に小腸は吸収力が強い微絨毛(びじゅうもう)というヒダが無数にありまして、これを広げるとテニスコート一面分になります。

テニスコートは約264m2、約80坪ありますから本当に広いです。
そこにオラーっとラーメンや牛丼をぶちまけてもなんなく全て吸収しまうわけです。これはホモサピエンス化する前も含めてずーっと我々は飢餓状態にいた機能だと思われます。なのでカラダは全て余すことなく摂取した食物から栄養を搾り取るように吸収するのです。

例外はありません。よくお笑い芸人さんのネタで「ドーナツには真ん中が丸があってそれはゼロだからカロリーはゼロだ」とか「スイーツは別腹」とかいう笑い話は、私たちも当然わかっていて成立する笑い話ではあるのです。

因みに腸内環境という言葉の腸内は、小腸の下にある大腸の事を指します。つまり大腸環境です。よく腸まで届くサプリメントとかヨーグルトとかありますが、これは大腸内の細菌に対して良い食べ物を、主に窒素を、届けるということです。

もうちょいツッコみますと、私たちの腸内には100兆個もの腸内細菌が棲みつき、「腸内フローラ」という集団を形成しています。腸内フローラを構成する細菌は、カラダにいい影響をもたらす善玉菌(有用菌)、悪い影響をもたらす悪玉菌(有害菌)、どちらにも属さない日和見(ひよりみ)菌の3つのタイプに分けられます。この勢力図はさながら戦国時代さながらで、数日で簡単に変化します。なので食べ物や運動によって常に大腸とって良い環境を作っていくのだ重要だと様々言われていますね。

善玉菌は食物繊維を発酵・分解しながら生きていますが、そのときに作られるのが「酸」。この酸には、悪玉菌の増殖を抑制したり、腸のぜん動運動を促してスムーズなお通じを助けたりと、腸内環境を整える役割があります。さらに、酸の中でも「短鎖脂肪酸」と呼ばれる酸は大腸のエネルギー源となり、大腸の正常なはたらきを助けています。

ただ大腸にたどり着く前に、十二指腸や小腸の内部には細菌が繁殖しないように酸性の消化液が多く分泌されているので、その消化液をかい潜って的確に大腸まで、お運びできるのかこれは研究が進んでいる最中です。
逆にいかにこの消化液の酸の海を掻い潜って大腸まで届けるのかを訴えている商品は良い商品ということですね。

a)中性脂肪を食べればそのままそのまま体脂肪として貯蓄。

人間は炭水化物を摂取して筋肉や内臓で消費できなかったエネルギーを、中性脂肪として体脂肪に蓄えます。なので、中性脂肪を、直接増やしやすい甘いジュースやお菓子、果物、動物の脂肪などの食料は本当に直接体細胞に入ります。摂取はお控えくださいということです。体重を気にしている人はもしかしたら果物を摂取しているかもしれませんが、果物内の果糖は中性脂肪に変化しやすいのでお控えください。とはいえ果物にはミネラルやビタミンも含まれていますので、目安としては1日あたりリンゴ1/2個としてください。食物繊維を摂取したいのであれば、サラダからです。

b)体脂肪はまず上半身につく

例えば、山上での遭難や、災害に遭って通常の生活が送れない緊急事態になったとします。どんな状態になっても、まず心臓を動かさないと身体は稼働しません。そのため胃と心臓はリンパ管で繋がっており長鎖脂肪酸という脂肪を直接心臓に送りこんで稼働させる仕組みになっています。という頃はまず脂肪は心臓に近い部分に分布することを、カラダは優先させているのです。

c)脂肪は良く動かす場所にはつきにくい

上記の筋肉はまず物理的に一番近いところから栄養利用するという性質から、二の腕やお腹に脂肪はつきやすいです。逆に肘とか膝とかよく稼働する部分は脂肪がつきにくいですね。腹部についた脂肪をその下の腹筋を死ぬほど動かして消費するというのも実は正しいのです。もちろんお腹の機能は別のところにあるのですが。