メシとウンドウ

膝痛はなぜ起こるのか-②

当サイトは、不確かな現在の我々の生活に少しでも役立つ情報を発信する事をテーマにしております。このコラムはその中でも「メシとウンドウ」に関して、最新知見を交えながら情報発信してまいります。
今回からもしかしたら皆さんが興味あるかもしれない「膝痛がなぜ起こるのか」についてご紹介いたします。

歩くということ

歩くというのは地面を踏むこと?

上記アニメーションをご覧ください。歩きの動きを解説したものなのですが一番の注目点は上下しているという事ですよね?私も人間が歩行する時こんなに上下するなんて気が付かなかったので、街に出て本当にこんな動きをしているのが観察したら確かにそうでした。

人間が歩くときは上下する→という事は一回沈んで浮き上がるの繰り返しである→また沈む時も片足、浮き上がる時も片足。ということは片足ずつ自分の体重を受け止めて地面から反発させているを続けるのが歩行ということになります。

また米国足病医協会の調べによると、ゆっくり歩くときでも足にかかる重さは、体重の1.2倍。60kgの人で一歩ごとに72kgの重さが足にかかります。ゆっくり歩いてこれだけの重さがかかるわけですから、急いで歩いたりすれば、もっと負担は大きくなります。ちょっと急ぐ時やウォーキング時には約2倍の体重を片足で処理し続けていると思われます。また走っているときは約3倍、ジャンプは約6倍と言われています。

片足で地面を踏み続ける足踏み状態から、重心を少し前に傾けて足が前に出続けている状態が「歩く」と捉えて良さそうですね。

膝の役割にフォーカスすると

この短いアニメーションを見てください。歩行の各部署のムーブメントがわかると思います。

着地から沈み込み

踵から着地して少し沈み込んでいますね。この時に足関節→膝関節→股関節と動きの連鎖というかバトンタッチが起こり、最終的位には全ての体重を大臀筋というお尻の筋肉で受け止めています。早歩きの体重60kgの人だったら約120kgの重さを処理しているわけです。あ、アーチの説明がはぶきます。

沈み込みからつま先から力を伝えて足を後ろに蹴り出す

踵から入った体重(地面に向かう着地エネルギー)は足裏を伝って母趾球へ移動。すると着地の時にお尻にため込んでいたエネルギー(収縮していた筋肉が元に戻ろうとする)の解放方向が確定→お尻の筋肉を使って股関節を進展させる動き→膝関節→足関節を伝って母趾球へエネルギーが到達→地面を踏んで股関節を後ろに蹴り出す、、という事をやっています。

膝は力の伝達の中継地点

という事は歩行動作において主役は股関節に付着している大臀筋で、膝関節や足関節は脇役であるとも言えます。ですが全ての関節はそれそれが協働し合って機能しているので、主役脇役という考えかたよりも、精密に計算された機械装置の働きと捉えた方が正解。

でその中で膝関節は力の解放方向の決定要素までをもつ中継地点と考えた方が良いです。

ここに膝痛の一つの原因がある

その膝関節が長年の習慣からかその中継地点の役割が薄くなってきます。すると例えば体重60kgの人が早歩きして120kg分のエネルギーが往来が始まりまる。すると膝に本来の動きではない剪断方向にエネルギーが解放され、その時間が続くと当然そこにストレスがかかってカラダの持っている危険信号「痛み」が発令されるというわけです。