メシとウンドウ

第11回「現代の我々は何を食べるべきか 〜体脂肪が減る仕組み4〜」

当サイトは、不確かな現在の我々の生活に少しでも役立つ情報を発信する事をテーマにしております。

このコラムはその中でも「メシとウンドウ」に関して、最新知見を交えながら情報発信してまいります。

今回からもしかしたら皆さんが興味あるかもしれない「体脂肪が減る仕組み」についてご紹介いたします。

体脂肪の減少と脂肪細胞との関係

だんだん食生活の改善が進んでくると体脂肪が減少していきます。体脂肪は脂肪細胞に格納されています。よく生まれた段階で脂肪細胞を生産する能力が決まっていると言われますが本当のところはどうなのでしょうか?

脂肪細胞の動き

ダイエット期間中に体脂肪が減って脂肪細胞が空になると、しばらく「空」の状態が続きます。「空」の状態が約2週間続くとアポトーシス(細胞死)が起こり、入れ物としての場所はなくなります。つまりダイエットは脂肪細胞を空にする期間である約2週間とアポトーシスが起こる約2週間をプラスして少なくとも最低1ヶ月単位で取り組むと効果があります

逆に脂肪で膨らんだ経験のある脂肪細胞は食べ過ぎるとすぐ元に戻ってしまいます。最初は調子良く体重が落ちてきたのに、ある時期を過ぎるとい停滞してしまって、諦めてリバウンドした経験をお持ちの方がいるかもしれませんが、体脂肪が減ってくると、食欲抑制物質「レプチン」が分泌され始めます。その閾値があと1kg,2kg単位で分泌されてきたりするので、あきらめない様にしましょう。

会食との闘い

仕事をしている人には断れない会食がありますし、アルコールも絡む事が多いです。基本対抗できないので、機会を減らす、開始時間を早くする、なるべく低アルコールを選択して対策するしかありません。

特にアルコールが入った状態で高脂肪なものを摂取すると、脳みそに強烈な報酬系が働いてしまい繰り返しの欲求が起こりやすくなります。この記憶は1~2週間続くので、せめて1週間くらいは高脂肪食や過食を意識して避け、繰り返しの欲求を抑えるようにしましょう

かといって、低糖質な飲食を選択して、アルコールが入っていき、後半記憶を無くしてしまう場合があります。これは糖質切れによる「気絶」なので脳神経への負担の方がとても高くなり実は大きなリスクです。なので最低限は糖質をとる様にしましょう。〆の御握りや、雑炊というのは、これも先人達の知恵でしょうか、実はとても大事なのです。

次回はアルコールとの付き合い方を解説します。