【第3弾】アフリカ旅行記|40度近い高熱でナイロビの病院へ。ケニア医療の意外な実態
【第3弾】アフリカ旅行記|40度近い高熱でナイロビの病院へ。ケニア医療の意外な実態
サファリでの感動も束の間、ケニア旅行の後半で最大の試練が訪れました。原因はおそらく、第2弾で触れたマサイマラでの「冷えたチキン」。
見知らぬ土地での高熱、言葉の壁、そして病院への不信感──。死を意識するほどの不安の中で経験した、ケニアの医療現場のリアルを詳しくお届けします。
【🌍 異国での緊急事態】
この記事では、実際にナイロビで高熱に倒れた筆者が、現地の病院選びから検査内容、そして驚きの診断結果までを時系列で解説します。「もしアフリカで病気になったら?」という不安への答えがここにあります。
1. 【発症】サファリ最終日、止まらない震えと高熱
異変が起きたのはサファリ最終日の深夜3時頃。自分の異常な熱さで目が覚めました。あいにく体温計は持っていませんでしたが、微熱どころではない「自分でもはっきり分かる高熱」。そこから一睡もできず朝を迎えました。
▶ 過酷な帰還ルート
サファリツアーの最終日、ホテルで休んでいてもナイロビへは帰れません。震える体でジープに乗り込み、約6時間の道のりを耐えました。動物が現れた時だけ意識を浮上させ、それ以外は泥のように眠る……正直、この時の記憶はほとんどありません。
2. 【病院選び】ナイロビの「Forest Japan Diagnose Center」へ
ナイロビ到着は午後4時。すぐに加入していた海外旅行保険会社へ連絡したところ、提携先として紹介されたのが「Forest Japan Diagnose Center」でした。
💡 病院の情報
- 施設名: Forest Japan Diagnose Center
- 特徴: ケニア人医師と日本人スタッフが在籍
- 安心点: 保険提携があるためスムーズな案内が期待できる
しかし、保険会社によるとその日は「医師不在」とのことで断念。持参した解熱剤で一晩をしのぎ、翌朝11時に改めて施設へ向かいました。そこで待っていたのは、海外ならではの「たらい回しの洗礼」でした。
3. 【葛藤】不信感と、日本人スタッフによる救い
ようやく辿り着いたものの、受付のスタッフは無愛想。「今日は医師がいないから上の階の別の病院に行け」と言われます。Googleマップにも載っていない小さな診療所を紹介され、「ぼったくられるのではないか?」と強い恐怖を感じました。
一度は別の国立病院へ行こうとその場を離れかけましたが、ふと思い直しました。
「日本人スタッフがいるはずなのに、まだ会っていない」
戻って確認すると、紹介するのを忘れていたと言われ、5分ほど待つと奥から日本人男性のスタッフが現れました。状況を丁寧に説明してくださり、「上の病院も提携先で、ちゃんとした医師が診察していますよ」との言葉。この瞬間、張り詰めていた糸が切れ、心から安心することができました。海外での日本人の存在感は、何物にも代えがたい救いです。
4. 【検査と診断】39.1度の衝撃とマラリア検査
診察は驚くほど本格的でした。身長・体重・血圧の測定後、血液検査と便の検査を実施。解熱剤を飲んだ後にもかかわらず、測定された体温は39.1度。医師も「この病気でここまで上がるのは珍しい」と驚くほどでした。
▶ 診断結果:Traveler’s diarrhea(旅行者下痢症)
- 原因: E.coli(大腸菌)による感染
- 背景: 汚染された肉(チキン)や水が原因の食中毒
- 追加検査: 念のため「マラリア」も検査し、結果は陰性
施設は非常に清潔で、アルコール消毒やゴム手袋などの衛生管理も徹底されていました。日本にいる医師の知人に検査結果(数値表)を見せたところ、「これだけ精密な検査機械があるのはすごい」と驚かれるほどの医療水準でした。
5. 【時間のリアル】病院での5時間と、ケニア流の楽観主義
検査は丁寧な分、時間はかなりかかりました。実際のスケジュールは以下の通りです。
🕒 滞在時間の内訳(合計約5時間)
- 11:30: 病院到着・受付
- 〜1時間: 血液・便検査完了まで
- 〜90分: 検査結果待ち、医師との面談
- 〜70分: マラリア検査結果待ち
- 16:30: 病院出発
この日の夜19時にはザンジバルへのフライトを控えており、「この熱で飛べるのか?」と医師に相談したところ、笑いながら一言。
「大丈夫に決まっているよ。2、3日で治るよ!」
良くも悪くも、あちらの人は非常に楽観的です。でも、その明るさに背中を押され、Uberを飛ばしてなんとか無事に飛行機に乗ることができました。
【まとめ】ケニアの医療は、意外としっかりしている
「アフリカで病気になったら終わり」というイメージを持っていましたが、実際には清潔な施設で、日本並みに精密な検査を受けることが可能でした。
もちろん、適切な病院を選ぶことが大前提です。これからアフリカへ行く方は、必ず「海外旅行保険」に加入し、現地の病院を事前にチェックしておくことを強くおすすめします。ちなみにかかった費用は、薬代の5000円ほどで、診療費や検査費は保険会社負担になりました!
✍️ 次回予告
病み上がりの体で向かった先は、インド洋に浮かぶ楽園・ザンジバル。
次回は、ストーンタウンの街歩きやMnemba島近くでのドルフィンツアー、そして海辺でゆっくり過ごした時間についてお届けします。


