大井町に100年ほど前にあった毛織物工場を形成していたとされるレンガに同じ形状の刻印を発見しました。。
この由来は何か?を追求しているのですが、レンガ工場のブランド印だと思われますが、全く手がかりがつかめません。探しているうちに「王子の渋澤栄一亭に同じ刻印があるぞ」という噂を聞きつけて実査に出かけました。
すると大河ドラマの影響でしょうか、こんな感じで盛り上がっております。
お目当ては大正15年竣工の「青淵文庫(せいえんぶんこ)」です。そこの「露台基礎」に例の扇型が刻印されたレンガがあるというのです。青淵文庫の建物自体はコンパクトで美しいタイルがアクセントに使われ、気持ちの良い空間を醸し出しておりました。
露台基礎の上を形成するレンガの上に果たしてあるのだろうかとドキドキしながらアプローチしていきますと、ありました。今までの環境があまり良くはなかったようでコケなどの付着物に埋もれていますが、確かにありました。
下掲が大井町のレンガです。刻印の深さに差がありますが、これは劣化の結果だと思われます。肉眼で見ないとわからない部分もあるのですが確かに同じ形状でした。
渋澤亭に使われていたレンガが大井町の工場でも使われていた。品質が高かったのか?それとも渋澤由来の工場で生産されたからなのか?旅は続きます。。