はじめに
武蔵野台地が途切れるあたりに、大井町は存在します。その東側はかつての海が広がっており、人々は交通にあたっては高台と低地を結ぶ「坂」を往来していました。
名前がつけられた坂もあり、無名の坂もあり、いずれにせよ「坂」は現在と過去をつなぐメッセージのような気がします。そこでしばらく「坂」にまつわる物語を紡いでみたいと思います。
犬坂
由来
<坂の頂上付近が急勾配なため、階段とスロープが設置されており、階段より下側は曲がりくねった坂となっています。犬坂の由来は不明ですが、俗称の「へびだんだん」は、その曲がりくねった様子からきているそうです。>と、品川区のHPに記載してあります。
現場から所感
犬坂の下から登っていくと、一気に武蔵野台地の法面を駆け上がっていく感じです。中盤からジグザグに坂がくねっていて、当時は舗装が荒かったでしょうから、雨が降ったりすると、登るにも降るにも色々難儀したと予想されます。完全に私の妄想ですが「犬の様に4WDでないと往来出来ない」くらいのニュアンスで犬坂と名付けられたのではないかと思いました。
犬坂の現在
パノラマにしましたのでご覧ください。大井町の坂は気持ち良いです。