大井町の歴史

大井町→沼部間の律令時代の東海道を実査をしてみた。-3

大森二丁目→池上本門寺→沼部まで

さて少しややこしかった大井町から大森を抜けると実は後は平坦な道が続きます。

道は下図のように武蔵野大地のハケ地沿いに展開していきます。大森から池上本門寺まではお寺も多く、湧水や小川が流れていて旅人は飲み水や休憩場所の確保に困らなかっただろうと思われます。この場所は律令時代から時間がくだって、江戸時代に六郷用水という灌漑用水路として地域を多いに潤すことになりました。

実際歩いていても、大井町から大森までの起伏が激しめな道と比べると流れる汗の量が違います(5月に実査)。

大森から池上本門寺、そして沼部まではほぼ平坦地です。

あっという間に池上本門寺下を通過し、池上警察の脇に出て国道1号線を越えて、一気に沼部へ進みます。ここは先ほど述べたように六郷用水の跡が残っていますのでそこを辿っていけば勝手に沼部に到達します。

途中、鵜木周辺で六郷用水が再現されていて、ゴミひとつない流れを眺めることが出来ます。

かれこれ120分程度かかりましたが、実際歩いてみると寺社仏閣が当時の給水・休憩ポイントになるように設計されていたんだなと実感出来ます。

なかなか面白い実査でした。