メシとウンドウ

第4回「現代の我々は何を食べるべきか 〜栄養学のキホン〜」

当サイトは、不確かな現在の我々の生活に少しでも役立つ情報を発信する事をテーマにしております。

このコラムはその中でも「メシとウンドウ」に関して、最新知見を交えながら情報発信してまいります。

地球上の生物は、地球上に最も多く存在する元素を栄養として摂取し、食物連鎖によって共存している。

前回までは我々ホモ・サピエンスが、なんとか雑食化に成功し他の兄弟人類を駆逐し、進撃を開始したところまでお話しいたしました。

今回からは我々が現在到達している栄養のお話をしてみようと思います。我々は進撃しすぎて、様々な食べ物に時六時中囲まれるようになってしまっています。結果逆に何をどう食べたら良いのかわからなくなってしまい、逆に肥満に悩む人が大量に発生している状態です。なのでまたも基本からお話しをはじめて、我々が最適な健康投資に行動できるストーリーを紡いでいくのが目的です。それでは。

地球ができて46億年

宇宙のチリをかき集めてできた我らがすむこの星なんですが、全ての生物は摂取できる食物は実は最も多く存在する元素を原料としたものから食べてきたのです。なぜなら最も多い元素を栄養利用する方が生存確率があがるからです。そもそもこの地球上の生物は全て「生存して子孫を残す」というのが目的なのです。その目的に従えば、最も多く身近にあるものを摂取せざるを得なかったともいえます。
そしてその元素とはなんでしょう?

地球上で生物が摂取できる元素とは、順番に窒素(N)・酸素(O)・炭素(C)・水素(H)である。

栄養とは上記のたった4つの要素から出発しているのです。

ちなみに太陽系全体に存在する元素は、質量が多い順から1位水素、2位ヘリウム、3位酸素、4位炭素、5位ネオン、となるので地球と宇宙はこの点でも関連しているんじゃないかなと思います。

さて地上に、戻ると4つの要素は窒素→N2、酸素→O2、二酸化炭素→CO2、水→H2O の形で存在しているます。うち窒素、酸素、炭素は主に空気中、水は主に地表に存在しています。もちろんこれら物質は海中や地中に存在していますが生物が利用できるという形では窒素、酸素、炭素は主に空気中、水は主に地表という捉え方で良いと思います。

ホモ・サピエンスにとっての栄養とは

はい、おなじみの食物連鎖ピラミッドから説明します。

地球資源=栄養の出発点

バクテリア・細菌類

まずこれらが窒素→N2、酸素→O2、二酸化炭素→CO2、水→H2Oを利用して主に植物が摂取しやすい環境を作り出します。

植物

植物はCO2とH2Oを取り込んで炭水化物として種の周りに備える事にしました。鳥等がその炭水化物を種ごと摂取して遠くに運ぶことによって、子孫を残す機会が増えるからです。CO2とH2Oを結合して炭水化物を生成をするにはエネルギーが必要です。なので太陽エネルギーを使う事にしました。これを光合成と言います。

草食動物・昆虫類

草食動物は炭水化物はもちろん、食物繊維を消化する酵素を分泌能力を獲得して適応しています。*食物繊維は、構造として沢山の単糖が網目のように結合しているので高カロリー。食物繊維植物細胞の連続で出来上がっています。植物細胞の成分はセルロースです。セルロースはβ-グルコース分子(ブドウ糖)が繋がった分子なので、植物消化酵素を分泌する草食動物は十分生きていけるのです。我々は焼肉屋さんに行ってロースだカルビだシビレだとか言ってバクバク食べますけどこれは植物から生成されたモノなんです。植物は実は相当エネルギー持っているんですね。また昆虫達も生態系維持にとても深く関与しています。その緻密さはここでは省略します。

肉食動物

彼らはもちろん、下の階層の主に草食動物を捕食しています。が同時に下の個体が不要なくらい増える事も防いでいます。またお腹いっぱいになったら無用な捕食はしません。

ホモ・サピエンス

お馴染みの我々は下の全ての階層から栄養摂取できるようになっています。

不幸の始まり

例えば、現代の本末転倒な特徴の一つに多くの人が脂肪について悩んでいるという現象があります。脂肪について悩んでいるならまだ良いです。食物の過剰摂取による悪循環が発生し、世界で約10億人以上の人が糖尿病・高血圧・心肺系の障害で悩んでしまうという結果になっているんですね。2012年には世界中で約5600万人が亡くなりましたが人間の暴力、これは犯罪と戦争両方を含むのですが、約62万人、自殺者は約80万人、糖尿病で亡くなった人は約150万人です。今や精神状態の不調や砂糖が火薬より人を殺しているというヘンテコな世界になっています。

そしてお医者は正しく食べ物を食べて運動しなさいという

ですが、こちらは何をどう運動すれば良いのか、ウォーキングやジョギングぐらいの知識しかないわけです。また言われた通り取り組んで、腰や膝が痛くなってしまった人はどうすれば良いんでしょうか?まずは故障の原因を追求して、改善方法そしてそのコンディションをキープする方法は、学校で教えてくれません。

でも大丈夫 栄養は大いなる循環であるので、利用が終わればいつしか地球に戻っていく

肥満に悩んでいる人が将来糖尿になって、人生の幕を早めに閉じるかどうかは、全く別にして、寿命の尽きた生物の身体は必ずエントロピーの法則に基づいて、利用が終われば元の地球に戻っていき、また別の生命が利用して行きます。これは誰もがたどります。

まとめ:炭水化物は太陽エネルギーの凝縮物、脂質は太陽エネルギーの濃縮物

これは焚き火のエネルギー、石炭のエネルギー、石油のエネルギーこれも全て太陽エネルギーの凝縮物です。長い時間単位で考えるとこれらエネルギーを利用する事もやなり大いなる循環の中にあるともいえます。

そして炭水化物を摂取する動物は、急な環境変化を長年経験する中で、余剰の炭水化物を脂質として備え、飢餓など必要な場合に分解してエネルギーとして利用する能力獲得をして生き延びてきました。
炭水化物は太陽エネルギーの凝縮物とすると、脂質は太陽エネルギーの濃縮物ということができます。使われている元素が一緒なのです。