メシとウンドウ

腰痛はなぜ起こるのか-③

当サイトは、不確かな現在の我々の生活に少しでも役立つ情報を発信する事をテーマにしております。このコラムはその中でも「メシとウンドウ」に関して、最新知見を交えながら情報発信してまいります。
今回から3000万人が抱えているとされている「腰痛」とその原因と解決方法についてご紹介いたします。

ここでは感染や炎症あるいは血管障害変性疾患などで細胞あるいは組織が破壊 あるいは変化を受けた結果、症状として現れる疾患を原因とした「器質的障害」の腰痛は対象としません(例:椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症等々)。

テンセグリティ構造

前回、ニュートラルな骨盤の位置を解説すると予告していましたが、その前に聞き慣れないテンセグリティ構造という言葉を解説します。下記動画をご覧ください。


この動画、5:52辺りがタネあかしになっていますが、頑丈な骨組みがあって、それを糸の張力を利用してバランスすることにより、物体のフォルムを維持していることがわかります。

この動画は人体の構造がテンセグリティ構造と同じ事を解き明かしています。全体として衝撃を吸収して全体として元に戻ろうとしている人体構造がよくわかると思います。これだけでも神秘といっても良いのですが、上記動画の16:42辺りで、歩行時の人体のセンティグリティ構造を解説していますので、是非ご覧ください。

ニュートラルな骨盤の位置とは?

骨は非常に頑丈でそれが連続して繋がって私たちのカラダは存在しています。ただ、それを重力という制限の元にこの世の中に存在させるには、筋肉や腱、筋膜という軟体物が張力を保って各々協力しあっていることがわかりました。これだけでも素晴らしいのですが、残念ながら、この設計は我々が狩猟採集民生活に対して最適化したものです。

現在の我々の生活は「座りすぎ」。結果、骨盤を前傾する時間が多くなるため、座る事が前提の職業人の中で腰痛を訴える人は非常に多いです。結論から言えば骨盤位置をニュートラルにすれば良いのですが、中々難しいです。

https://www.reddit.com/r/StartingStrength/ より

上図は左がニュートラル(バランスがとれた)な状態の骨盤とそれを支える筋肉の動きです。
カラダの裏側の①大臀筋③ハムストリングスと、カラダの外側の④外腹斜筋⑤腹直筋が、程良い筋緊張が入って、テンセグリティ構造を形成しています。

右が前傾した状態の骨盤と、それを支える筋肉の動きです。脊柱起立筋と大腿直筋が緊張し、大臀筋の筋長が長い時間が続くので、大臀筋出力が弱り、腸腰筋は筋長が短い時間が続くので、硬くなっています。なので骨盤前傾時間が続くと脊柱起立筋に痛みが生じて、太ももが重くなります。腰が痛くて、太ももがだるい人がいるのはその為です。

逆に骨盤の位置をニュートラルポジションに常に戻しておけば、骨盤前傾を原因とする腰痛は解決することになります。

ヨガとかピラティスとか

前章の知識があれば、骨盤や胸椎や頚椎を支える筋肉を整える体系が、ヨガやピラティスの目的である事がわかってきます。

やはり伝統的な考え方というのは意味があるのですね。