東芝という日本を代表する大企業があります。東芝は電信設備メーカーとして生い立ちと、日本で最初に白熱灯を製造したようにエレクトロニクスメーカーとしての生い立ちを持つ2つの流れがあります。
・電信設備メーカー→1875年設立の「田中製造所」→1893年に「芝浦製作所」に改名
・エレクトロニクスメーカー→1890年設立の白熱灯製造会社としての「白熱舎」→1899年に「東京電気」に改名
・1939年にこの2つの会社が合併し、東京芝浦電気株式会社として出発
・1984年に東芝と改名
となっているのです。
現在東芝グループは2010年に白熱電球の製造を中止していますが、実は大井町に「東京電気」時代の工場があったのです。
「東京電気」は、1890年創業の「白熱舎」を前身として「白熱舎」は国内で初めて、一般家庭向けの白熱電球の生産を行いました。工場は三田、川崎、深川などに置かれていましたが、1911年、「後藤毛織(大井町の歴史-13に紹介)」の工場の一部を借り受け新たに「大井工場」が開設されたのです。そこではもちろん白熱電球が盛んに生産されていたのでしょうが、大井町は当時最先端のみんなが欲しがる商品を生産する場所であったのです。下掲は当時の工場の写真です。
http://www.tlt.co.jp/tlt/corporate/company/akari_story/akari_story.htm より抜粋
その「大井工場」があった場所には11964(昭和39)年に「東芝中央病院」が開院、1993(平成5)年に「東芝病院」に改称、今は2018年「東京品川病院」として地域医療の人々に貢献しています。