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このコラムはその中でも「メシとウンドウ」に関して、最新知見を交えながら情報発信してまいります。
今回からもしかしたら皆さんが興味あるかもしれない「体脂肪が減る仕組み」についてご紹介いたします。
ホルモンの働きと体脂肪減少の関係
ホルモンとは、主に内分泌臓器や組織でつくられ、血流に乗って標的器官へ運ばれて生命機能を維持するはたらきをもつ重要な情報伝達物質です。この仕組みにはどんなに頑張っても逆らえないし、逆らうと調子が悪くなりがちです。今回はその仕組みにと体脂肪減少の関係ついて大まかに解説します。
朝が一番重要
朝目覚めると、殆どの人は朝食を摂取します。ところで朝食のことを英語でBreakFastと言います。Fastを形容詞として捉えると「早い・早口の」という意味になってしまいますが、この場合「絶食する・精進する」の自動詞として成立しています。英語のBreakFastというのは「断食断ち」というのが正解なのです。
つまり、朝は前日の夕食から10時間は経過しているので、肝臓内グリコーゲンが枯渇している状態です。そこに炭水化物を摂取し、エネルギーを各細胞に供給させるホルモン、インスリンを分泌させるのが朝食の目的なのです。BreakFastというのは朝食の機能も表現しているとも言えます。
また朝は太陽が昇ってきます。太陽は全ての事象にマクロ的にもミクロ的にもとても大事な仕事をしていますが、実は人間にとっても非常に重要な役目を果たしてくれています。それは朝日を浴びると、脳の視床下部が刺激され、グルカゴンというホルモンが分泌される仕組みがその一つです。グルカゴンは、エネルギーを燃焼させる結構強い指令を全細胞に送る役割を担っています。さあ今日も動くぞ!というスイッチを入れてくれるわけです。
インスリン分泌とグルカゴン分泌をうまく活用すると
上記の仕組みを体脂肪減少という視点で解読すると、朝は肝臓内グリコーゲンが枯渇している状態なので、炭水化物を摂取しインスリンを分泌させ、エネルギーを各細胞に供給させ、同時に朝日を浴び、エネルギー燃焼を促すグルカゴンを分泌させます。
また朝運動する人は運動前に、果物などの果糖よりも、炭水化物をおにぎり半分で良いので、摂取、インスリン分泌をさせると、脂肪燃焼効率が高まります。やはり初動にはエネルギーが必要なのです。
ついでに食事と運動の関係は以下の通りと言えます。
- 肝臓内グリコーゲンが枯渇している状態、つまり朝食前、昼食前、夕食前に運動するのが最適。ただし朝食前は軽い炭水化物摂取が賢明。
- 日没から2~3時間程度で体が蓄積モードに入るのでそれまでに、運動と夕食は終える。
朝食はやはり大事
近年、グラスフェーデッドバターだったりMCTオイルをコーヒーに入れ、それとサラダで朝食をすますという人も増えています。ですがこれは前回述べた通り、カラダがケトジェニックになっている時に有効なのです。もちろん朝日を浴びてグルカゴンが分泌され、カラダがエネルギー消費をしやすい状態を作っているところは同じなのでしょうが、やはり人間が持っているホルモン分泌機能を利用する方が、当然ながらカラダへの負担は少なくて済むし長続きします。
なので朝食構成の中に少量で構わないので炭水化物を入れてインスリン分泌、すなわちBreakFastをして全身の細胞に栄養を届ける仕組みを利用して、無理なく体脂肪を落としていきましょう。