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今回から3000万人が抱えているとされている「腰痛」とその原因と解決方法についてご紹介いたします。
ここでは感染や炎症あるいは血管障害変性疾患などで細胞あるいは組織が破壊 あるいは変化を受けた結果、症状として現れる疾患を原因とした「器質的障害」の腰痛は対象としません(例:椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症等々)。
骨盤と腰椎との関係
前回、腰痛と密接に関係いている腰椎(背骨の一番したの部分)に、本来持っている得意な方向に反する動きが加わったり、その時間長く続くと、腰痛を発症してしまう原因になると申しました。今回は腰椎と骨盤の関係といいましょうか、背骨と骨盤の関係についてお話しします。下イメージはを腰椎と骨盤を並べたものです。
腰椎と骨盤は、腰椎の仙骨と骨盤の腸骨部分の仙腸関節という、関節で結合されています。大腿骨と骨盤の関係の方に凸と凹があってそれがお互いハマるというような関節ではないのが意外です。これは「半関節」に分類されるのではないか、という意見もありましたが、現在では「滑膜性関節」という見解で一致しています。滑膜性関節とされるのは腸骨耳状面と仙骨耳状面との結合部分であり、仙骨粗面と腸骨粗面は緻密性結合組織を形成しています。まあとにかく強力に結合しているという理解で良いと思います。
イメージで白い部分があると思いますが、これは靭帯の強力なモノで、ガッチリ覆われています。この仙腸関節というのは、可動域が2-3mmとされており非常にモビリティーの低い関節ですが、ここに歪みが出ると生活上大変なのでピラティス等でケアしている人も最近は増えてますね。
腰椎の仙骨(緑のハイライト)と骨盤の腸骨との関係をより詳しく示したイメージです。少し隙間が見えます。仙腸関節が、実際には我々が認識している様な関節でないことが確認できますね。
これは後ろから見たイメージです。より靭帯で強力に結合されているのがわかると思います。
どうやら、骨盤と腰椎は一体となっているという事ですよね。
つまり「骨盤の動きや状態がダイレクトに腰痛の原因である腰椎の動きや状態に密接にリンクしている」と言えるわけです。
骨盤が前傾しても、後傾しても腰痛の原因となる
下記動画はあるツールの紹介動画なのですが、腰痛と肩痛が発生する原因を解説しています。1:00前後をご覧ください。
骨盤が前傾しても後傾しても、腰椎にとっては得意な動きなのですが、その時間が続くと痛み変わってしまうという事がご理解いただけたかもしれません。
次回は「ニュートラルな骨盤の位置」とはを解説します。