はじめに
武蔵野台地が途切れるあたりに、大井町は存在します。その東側はかつての海が広がっており、人々は交通にあたっては高台と低地を結ぶ「坂」を往来していました。
名前がつけられた坂もあり、無名の坂もあり、いずれにせよ「坂」は現在と過去をつなぐメッセージのような気がします。そこでしばらく「坂」にまつわる物語を紡いでみたいと思います。
ゆうれい坂
由来
<道幅が狭く、途中でかぎ型に曲がっています。かつては道の両側に大きな樹木がしげっていて、昼でも人通りは少なく、夜は非常に淋しい場所だったために、この名称がついたといわれています。>と、品川区のHPに記載してあります。
現場から所感
ゆうれい坂という、いよいよ江戸っぽい名前の坂です。確かに当時は欝蒼とした木々が生い茂っていて、路径ももっと細かったでしょうから、少し怖かったかもしれません。
が、同時に清々しい場所であったと思います。
ゆうれい坂の現在
パノラマにしましたのでご覧ください。表示されない場合はこちら
ゆうれい坂に隣接しているマンション共有部に外部の人にも公開されている小径があります。当時の雰囲気を再現しようとしたのかもしれませんが、大変気持ちの良い場所です。こういう気遣いが大井町の良いところなんですよね。表示されない場合はこちら